2016/06/26

台湾 ibon mobile(旧 7-Mobile)SIMに日本からリチャージ

注意:表題には、少しだけ誤解を招く表現があります。

昨年、台北市内の 7-eleven を8軒も回ってやっと手に入れた 7-Mobile のプリペイドSIMですが、現地を離れると延命が難しいとされ、メジャーな選択とはいえない現状があります。

 現地 7-eleven の ibon 端末でバウチャーを購入しておく必要がある
バウチャーを適用するのに自動応答システムに電話する必要がある

台湾大哥大や中華電信などのようにクレジットカードで支払うことはできないと思われるし、ウェブでもできないと思われるので延命は諦め、2月と6月の訪台でも電話リチャージすることもなく放置してしまいました(昨年12月の訪台では、電話リチャージに成功していた)。

ところが昨日、旅道具の整理をしていたら、昨年12月に訪台した際に購入した(ことをすっかり失念していた)延命用の「データアクセス1日型」バウチャー(NTD100)が2枚も見つかり、ダメ元で日本から電話で延命を試みようと思い立った次第です。

バウチャーは半年しかもたないと思っていたけど、たぶん1年間有効なので(どうも1年間はリファンドが保証されているもよう)、一番安いNTD100のを買って半年に1回更新したら、多分1年間は延命できます。1年分でもNTD200なので、安いもんだと思います。

7-Mobile はいつのまにか ibon mobile に名前が変わっていました。少なくとも昨年12月までは 7-Mobile だったのですが…。
ibon mobile は 遠傳電信(FarEasTone)の MVNO。ウェブサイトは http://www.7-11.com.tw/ibonmobile/ です。用意されているプランなどはここで分かります。カードの購入方法(店での手続きは結構時間が掛かります)や周波数帯などについては、詳しいことはほかの方のウェブをご覧いただいた方がいいと思います。悪しからず。

延命のことばかり考えていましたが、こういう形でチャージできるということは、日本から現地に向かう前に日本からバウチャーを適用しておけば、現地到着後すぐに通信可能な状態にできる、ということですね。(追記:Jun.27, 2016)


★ とにかく英語で押し通す

文字ならともかくオーラルで中国語は、中国語を学んだことがない俺にはハードルが高すぎますが、自動応答では複数の言語が用意されており、日本語はないものの英語を選択できるので、ここにその手順をまとめてみたいと思います。

電話自体は Skype などで安く掛けられる(2016.06.25現在、接続料4.82円+1分2.26円)ので問題ないと思います。Skypeの通話品質で最後までいけました。英語、ではあるのですが、自動応答の女性の英語は現地独特の訛りがあり標準的な発音とは言い難いのですが(文法的にもどうなのよ、という部分がある)、ディクテーションもしてみました。

公式ウェブに英語のページがあり、リチャージの手順も示されているのですが、肝心なところが「音声に従って」とされていて何の役にも立ちません(http://www.7-11.com.tw/ibonmobile/english1_2.html の下の方)。


① 国際電話する

台湾にいれば携帯から電話すれば無料なのですが(詳しい番号などはバウチャーに記載されている)、日本からだと台湾の固定電話の番号 0936-000-722 に掛ける必要があります。

国際通話なので +886-936-000-722 です。

現地でこのSIMを挿した端末でカスタマセンターに電話をしたら、英語メニューにたどり着けなかった気がしました。大した額じゃないので、現地でもこの番号に掛けた方がいいのかも、と思ったりしています。(加筆:Jun.27, 2016)


② 初期メニュー

最初は言語選択なので、中国語と思しきアナウンスメントの続いて出てくる英語の

For English service, please press two [2].

に従い、英語を選びます。


③ SIMの電話番号入力

Please enter your mobile number.

と言われるので、099-9999-999 のような携帯番号をプッシュ。"mobile" は「モビル」と発音されます。


④ 2次メニュー

ここの訛りが厳しくて、俺には分からない部分がありました。

To recharge, please press one [1].
To inquire PUK and voice mail setup and functions, please press four [4].
For recharge instruction, please press five [5].
(To) talk to our customer care (? representitive ?)  please press zero [0].
To repeat, please press Stars [*].
To listen to the (? previous ?) menu, please press Pound Sign [#].
To speak to our customer care (? representitive ?), please press zero[0].

必要なのは [1] だけなので、迷わず [1] を押します。PUK というのはPINロックを外すキー(番号)のようです。

余談。「パンサイ」と言ってるのは、最初は中国語なんだろうと思っていましたが、[#] が Pound と呼ばれることが分かると、そばにいた知人から Pound Sign と言っているのではないかと指摘。確かにそうかも、と思いました。

あと "customer care" の後の単語が分かりませんが、要は自動応答でないカスタマサービスのことなので、放置。"Stars" はなぜ複数形なのか分かりません。"Star's" なのでしょうか…。

** 問題発生! **
ここで一つ注意事項があります。どうも、夜中は自動応答でもチャージができないようで、日本から午前1時ごろ電話したら、[1] を押した後も次のようなアナウンスメントが流れました。
We're sorry for the system (is) under maintenance.  Please try later.Thank you.
昨年12月も、台北市内で夜中にやろうとしたらこれが流れたので、夜中はダメなんだろうと理解しています。おとなしく朝まで待って、やり直しましょう。何時からメインテナンスで、何時からやってるかは分かりません。
(加筆:Jun.27, 2016) 昨年12月の録音を聞き直したら「午前0〜2時は毎日メインテナンスをやっている」 と言ってい(るように聞こえ)ました。今回はこのアナウンスメントは聞こえなかったのですが、今も変わらずそうだと仮定すると、日本時間だと午前1〜3時はダメ、ということになります。midnight が「ミンマイ」って聞こえて、真夜中0時のことを言っていると気付くのにしばらく掛かりました。
⑤ 3次メニュー

ここでも基本的に [1] を押せば大丈夫です。

To recharge, please press one [1].
To (? MNP search ?), please press ____ [_].  ← メモるのを忘れた
To repeat, please press Stars [*].
To listen to the (? previous ?) menu, please press Pound Sign [#].
To speak to our customer care (? representitive ?), please press zero[0].


** 問題発生! **

実はトライした日、昨年12月のリチャージから6カ月以上経過していたためか、番号自体が失効していたようで、次のようなアナウンスメントが流れました。
Sorry, You're not call (? ______ ?) private service...
しかたなく、[0] を押してカスタマケアとお話をすることになりました。詳細は⑦に記します。電話番号が他の人に取られていなかったせいか、復活することができました。

⑥ リチャージ

リチャージの前に、注意事項の説明があります。面倒だったのでメモは取りませんでした。通話、データ、両方のチャージができる、というようなことも言っていた気がします。

で、やっとこさバウチャー番号の入力までたどり着きました。

Please enter recharge card password followed by Pound Sign [#].

バウチャーに書いてある14ケタの「密碼」を入力して、最後に「#」を押します。すると、バウチャーの数字14桁の確認アナウンスメントが流れます。1桁1桁発音されるので、確認します。続いて、

If correct please press one [1].
If incorrect please press two [2].

のようなことを聞かれるので(メモるのを忘れた)、正しければ [1] を押します。[2] を押したら多分、再入力を求められるんでしょう。


⑦ リチャージ完了

確認のメッセージ "You finished to recharge" というのが流れます。[#] [0] も選べるようでした。


★ 再び英語で押し通す

⑧ 失効時のダイアログ

最後のリチャージから半年とちょっとが経っていて、自動応答を使った普通の手順ではリチャージできなかったので、仕方なくカスタマケアと話をすることになりました。⑤の3次メニューで [0] を選択するのですが、自動応答が英語なのに電話の向こうにはいきなり中国語の女性が出てきました。英語で「英語で話をしたい」と伝えると、英語担当の女性にスイッチ。やりとりが始まりました。

まず、

(1) 携帯番号
(2) チャージするPIN(14ケタ)

を聞かれ、向こうでカチャカチャしてくれたのですが、やはりチャージできません。「ちょっと中国語が聞こえるけど」と断りがあったあと、別のオペレータと中国語で会話がしばらく聞こえ、続いて英語で多分「回線自体の再アクティベーションが必要になった」ようなことを言われたと思われ(実はここは全く記憶にない)、

(3) 氏名

を聞かれたので、伝えました。漢字の名前の中国語読みだとどうなるのか聞かれた(んだと思う)のですが、そんなの分かるわけもなく、分からないと伝え、名前を復唱したら、それで済んだのか向こうがギブアップしたのか、氏名についてはそこで終了。続いて、

(4) 誕生日

を聞かれました。英語で August 14th, 1995 みたいに普通に英語で(俺はそんなに若くないですが)。そうすると、「20分経ったらアクティベートされるので、20分経ったら再び自分でリチャージをトライして」というようなことを言われ(たような気がし)ました。

"Thank you very much, bye bye" で電話を終わり、20分待って、再び自動応答の手順をたどったら、⑤から⑥にすんなり進み、リチャージを完了しました。

めでたしめでたし。

---------
Jun.25, 2016(加筆:Jun.26 and 27, 2016)

0 件のコメント:

楽天モバイルを台湾で使ってみた

GWに、久しぶりに台湾に赴きました。コロナ禍の間に延命していた台湾大哥大と中華電信の回線のうち中華電信の方を失効させてしまい(なぜ中華電信だけ失効したんだろう)、今回の滞在は台湾大哥大と楽天モバイルの2回線で賄うことにしました。テザリングでAndroidスマホ1台とiPad、Ma...