2023/05/20

楽天モバイルを台湾で使ってみた

GWに、久しぶりに台湾に赴きました。コロナ禍の間に延命していた台湾大哥大と中華電信の回線のうち中華電信の方を失効させてしまい(なぜ中華電信だけ失効したんだろう)、今回の滞在は台湾大哥大と楽天モバイルの2回線で賄うことにしました。テザリングでAndroidスマホ1台とiPad、MacBookがぶら下がります。


■ 楽天モバイルの海外ローミング

楽天モバイル(UN-LIMIT Ⅶ)の海外でのローミングは初体験。

楽しみにしてたんです。別途の出費なしで普段遣いのスマホをそのまま使えるのは、ありがたいことです。

で、特に面倒な操作を求められることはなく、端末のローミングSWをオンにするだけですぐ接続。イミグレーションに向かいながら普通に使い始められるのは、延命SIMと同じ感覚で(しかもSIM入れ替え不要)すげーいいなぁと思いました。

Rakuten Link もいい感じで、すぐに通話可能になりました。

勤務先支給スマホも携行してましたが、中の Softbank 回線は「海外ローミング絶対禁止」の指令が出ていたので出国前にSIMを抜き、電話は楽天回線に転送してました。桃園でイミグレに移動しながら同伴者(楽天ローミング)に Rakuten Link で試してもらったら、ちゃんと転送されて自分の Rakuten Link(楽天ローミング)に着信しました。

国内転送の料金は、勤務先が支払うから気にしません。

Rakuten Link で国内と同じ感覚で電話をかけたり受けたりできるのは、とても安心感がありました。滞在中に職場で大トラブルがあり対応に忙殺されたのですが、思わぬところで強みを発揮した、という印象です。

■ ディレイはきつい

接続先は、到着前にウェブで調べたら皆さん Far Eastone(遠伝電信)と書かれていたので結構不安があったけど、いざつながってみると Chunghwa(中華電信)。その点では安心できたけど、スピードがすごく遅い。スピードというよりは、もしかしたら反応が悪いだけかもしれないとは思ったものの、スピテしてまで調べるのはやめました。

楽天の公式ウェブにはローミング先のキャリアが明示されていた
先人のブログでは、Far Eastone で100Mbpsを軽く超えているスクショも出ていたので、もしかしたら接続先を選び直して Far Eastone にすればよかったのかな…。

Rakuten Link もローミング回線でつなぐと、通話にすごいディレイがありました。楽天SIMを入れた状態でデータは現地回線のテザリング、という環境だとディレイを感じなかった気がするけど、気のせいかも。きちんと検証していません。

■ 楽天の海外ローミング料金

スピテを実行しなかった理由は、楽天の料金の仕組みです。

1カ月間の海外ローミングの上限は2GBになっていて、使った分は料金計算に普通に加算されます。俺はケチなので、普段から楽天の回線は3GBの枠内にとどめてます。スマホで動画を頻繁にみるような使い方はしないので、無理せず使って3GB(税別980円)に収まっています。

楽天モバイルの公式ウェブから

ところが、ローミングの分を加えて3GBの枠に収まらなくなったら、いきなり税別1980円に跳ね上がります。そう考えると「スピテは無駄」。

同じ理由で、滞在中のメイン回線としてガシガシ使うのもためらわれます。ローミングの2GBの枠内にデータ消費が収まる自信もありませんでした。ローミングは2GBを超えると1GB500円(非課税)を払って買い足す必要があります。

メイン回線はやはり、大哥大の計日型しかないと結論しました。なのに…いざ大哥大のSIMをiPhoneに入れようとすると…見つからない。あろうことか日本に置いてきていました。出発前に、きちんと確認しておくべきでした。

楽天ローミングですべてを賄う手もあったかもしれないですが、ディレイが大きいのと、追加コストが2700円くらい発生する(可能性がある)と計算すると、どう考えても地元のプリペイドSIMの方が有利です。

大哥大のSIMを再発行してもらうことも考えたけど、手数料300NTD。普通にほかのキャリアと契約するのと同じコストがかかるから、やめました。


■ 中華電信のプリペイドSIM

結局、1日目の夕方に台北駅近くの中華電信の店で旅行者用のSIMを契約しました。中華電信の4Gは、むっちゃ早いというわけではないけど普通に安定してました。計日型(3日間)で300NTD。当日のレートで1300円前後だから、手間を考えなければ現地SIMがいいと思いました。

この店に来たのはもう一つ目的がありました。使い切りでなくトップアップで延命できる普通のプリペイドSIMが欲しかったのと、失効したプリペイドSIMをまかり間違って復活できたりしないかな、と。

結局、どちらも玉砕でした。

店には1人、外国人を担当する眼鏡のお兄さんがいて、ちょっと話が複雑になるとすぐその人が飛んできました。早口、ちょっとキツめの対応で、いかにも融通利かなさそう。普通のプリペイドSIMに関しては「居留証がいる」といい、失効SIMがあると言っても「ムリ」と拒絶されました。まぁ、そのお兄さんでなくても、ムリだったとは思いますが。

街中の夕方の店は結構混んでいて、30分以上待たされたと思います。その分、時間の無駄だったともいえます。

こうなることが分かっていたなら、ガラ空きの桃園のカウンターでサクッと空港SIMを買えばよかったなと。あるいは FarEastone とかの空港SIMは少し値段が安かったし、それを試してもよかったな、と思ったのでした。

帰国して帰宅したらすぐに、大哥大のSIMにトップアップして延命しました。もう絶対、失効させてはなりません…。しかし LINE Pay じゃなくて日本発行のクレジットカードでもトップアップできるように戻してくれないもんですかね。

(注)楽天モバイルの回し者でもアフィでもありませんが、チャレンジャーとして頑張ってほしいと思っているし、不自由なく使えています。

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2023/05/20


2021/02/23

Adobe Flash が終わった

きょうは天皇誕生日。今回のテーマと何の関係もないようで、少し関係しています。

「Adobe Flash が終わった」なんて、いつの話をしてるのかと言われそうなタイトルだけど、個人的には Flash には早く終わってほしいと思っていたので、終了はよろこばしいと思っていました。

つい5時間ほど前までは。

先人が公開してくれた「radiko を録音するシェルスクリプト」を使って radiko の番組を録音していて、何度もここで話題にしていますが、コアの部分で Flash が使われていることに全く思いが至りませんでした。そのことに気がついたのが5時間ほど前、というわけです。

もう、大慌てです。

実は昨年後半は、リアルタイムの録音と並行して(放送終了のタイミングで)radiko のタイムシフトのデータをダウンロードするようにしていて、聴く時はそちらばかり聴いていたので、実害はあまりありませんでした。ところがです。LFの1番組だけ、タイムシフト録音の cron の開始時刻の設定を誤っていたことが判明したのです(松任谷由実のANNG、金曜22時開始なのに土曜の番組をタイムシフトで録音していた)。

きょうは(天皇誕生日で)休みだし、3カ月分溜まった ANNG の録音をまとめて聞こうと思って聴きだしたら、全然違う内容だったので原因を究明したらいろんなことが分かったという次第。きょうそういう機会を与えてくださった陛下にも感謝です。

で、2月19日の放送はタイムシフトで保護しました。12月の小林麻美がゲストの回、1月の吉井和哉登場の回がない。困りました。


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Feb 23, 2021

YouTube Music から逃げられないかも…

えぇ、いつもながらの問わず語りです。

いま、YouTube Music のほかに Amazon Music Unlimited、Spotify、Apple Music の4つのサブスクを使っています。YouTube Music 以外はそれぞれ3カ月、5カ月、6カ月の無料期間なので、その間にクソ UI の YouTube Music から逃れなければならず、あれこれ試してみているのですが、それぞれのこれまでの評価をここで、使い始めた順にまとめておきたいと思います。

■ Amazon Music Unlimited

自分のライブラリと統合できない時点で、契約継続はないと思う。Amazon Prime 契約者としては、料金も手ごろだしレパートリーもそんなに文句はないし UI も悪くないから、多くを求めなければこれで全然問題ないじゃんとも思うんだけど、Alexa を使う上でも必須ではない気がするから、無料期間が終わったら Unlimited 契約は終了する予定。

以前、プライベートのライブラリをクラウドに置けるサービスがあったという話だけど、どうしてやめちゃったんですかね。

まぁ、Prime 会員をやめるわけじゃないから、Alexa で聞く程度なら無料版で十分かも。

■ Spotify

サービスとしてはクオリティが高くて、何より複数のデバイスをまたいでもトラックと再生位置が引き継がれて連続性が保たれるのはとても便利。PC、Mac、Android、iOS/iPad OS でも UX にあまり大きな差がなく、しかも自宅にある Google Home/Nest にも Alexa にもサクッと音を飛ばせる。もう、これで決まりかなと思っていた。

しかしながら、必須条件であるプライベート・ライブラリの「クラウド化」ができない。似たことができなくはないが、個々の端末にプライベートのトラックをローカルで置かなければならない(もしくはダウンロード)。しかもその UX がすごくよくない。無料お試しを始める前に情報収集をして、どんなもんかなと思っていたけど、Google Play Music の快適さとは全く比べ物にならない。残念ながら、有料契約には進めないと判断した。実はプレイリスト周りの仕様もしっくりこないんだよなぁ…。

■ Apple Music (とにかくヒドい)

Shazam(知人との話の中で Shazna と繰り返していたら「それ、わざと言ってるの?」と指摘された)が soundhound よりはるかにクオリティが高いと認識するに至り、その時期から Shazam に依存するなら Apple Music だなと思うようになった。家では Mac だし、iPad だしカーステの Bluetooth は iPhone が第一接続端末になっているし、何でいままで Apple Music に手を出さなかったのかとも思うのだが…使ってみたら、これが存外にひどい。

結構よく聞いている Maria João Pires をたまたま検索したのだが、検索結果がちゃんとヒットしない。ポルトガル生まれでブラジル在住のピアニスト。カタカナ表記が複数あり、検索エンジンが忖度してくれないと正しい結果にたどり着けないので、検索する時は元のスペリングが一番無難だと思っているのだけど、Apple Music はそんな事情にお構いなしでカタカタ表記が異なる2人のアーティストを示す。それぞれおそらくレコード会社がリリース時に使ったカタカナ表記そのままだ。

ほかの3サービスは「マリア・ジョアン・ピレシュ」(YouTube Music)、「マリア・ジョアン・ピリス」(Amazon Music、Spotify)と統一した表記でまとめられていた。

Apple Music の外国人アーティストとその楽曲の表記については、ユーザから結構批判を浴びている、というのは、何となく読んではいたが、それはまぁ Google Play Music でもそうだったし、と諦めていた。ただカタカナ表記の裏にあるオリジナルのつづりは、それぞれシステムで内包しておくべき情報で、Apple Music はそんなこともできていないのか、と暗澹たる気持ちになった。

しかもこの時、探していたアルバム「Complete Solo Recordings」が、どちらのカタカナ表記でも検索結果に現れてこない。ほかの3サービスはちゃんと表示してくれている。なぜそんな欠落が起きているのか理解に苦しむ。

さらに驚いたことに「maria joao pires complete solo recordings」と全情報を入力して検索すると、当該アルバムはヒットするのだ。決して持っていないわけではないのに、普通の検索でたどりつけない、ということになる。「7000万曲」とかレパートリーの広さを強調している Apple Music だけど、こんなところがそこここにあったとしたら誇大広告呼ばわりされても仕方がないではないか。

Apple Music はそれくらいひどいのだ。

そんなわけで、そもそも論というか音楽サブスクとしてのクオリティは、使っている4サービスで最低。しかもダントツで最下位という印象。ほかのアーティストについては分からないけど、自分が好きなアーティストのアルバムやトラックをきちんと管理できていないサブスクに耳を預ける気になりますか?

プライベート・ライブラリとの統合についても、可能ではあるものの分かりにくい。アップロードできないトラックがあって、その原因が分からない(同じアルバムでもアップロードできるものとそうでないものがある)。仕組みが複雑で、理解に苦しむ。これに関してもクオリティは低いと言わざるを得ない。クラウドで生きてきた Google のサービスの方がずっとセンスがいい。

そんなわけで、いいことないなという印象。とても残念。ただ、Apple Music の無料期間が終わったら Apple One で iCloud や Apple tv+ の契約と統合してサブスクライブを継続することは考えている。

■ 結局 YouTube Music は継続か

そんなわけで、プレイリストエディタがクソとか、トラック情報のエディタがないとかという問題は、いずれ解決されると信じて当面は YouTube Music を使い続けるしかないのかなぁと今は思っている。

こっちは 400 円足せば YouTube Premium の契約に移行する形でセットになる。それならこれも契約を継続していいんじゃないか、と思うようになった。Google の思うツボなのかもしれないけど、YouTube が CM なしになるのは大きい。

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Feb 23, 2021

2021/02/09

YouTube Music の UI は一向に改善されない

昨年(2020年)9月に Google Play Music からライブラリ類を移行して、既に5カ月経過した。この間、YouTube Music の UIに関する不満は一向に解消されない。「不満」は主にプレイリストエディタなどについてなのだが、


  1. トラックの複数選択ができない(削除、追加、曲順変更したい時に)
  2. 曲目リストがソートできない(曲名、アーティスト名、アルバム名で)
  3. 各トラックの属性を編集できない(曲名、曲順、アーティスト名、アルバム名 etc.)


というありえない拙さ。こんなに不便な状態がもう半年も改善されずに続いているなんて、信じられない。絶望的に真剣さが足りない。

ウェブのチャットでサポートに、改善するつもりがあるのか聞いてみても全く埒があかない。「ご意見は開発側に伝える」「フィードバックでご意見を送ってくれれば、開発側に届くので試してほしい」的なことを言われるだけだ。


一方、この5カ月の間にいくつかの変化があった。


YouTube Music は YouTube Premium の一部になった

へ? と思ったが、いつの間にか YouTube Music は単独契約ができなくなっているみたいで、「YouTube Premium に YouTube Music が付いてくる!」という売り方になった。こうして付録扱いになってしまったことが、いまの停滞の根本原因なのかもしれないと思う。

YouTube がCMなしになるのは歓迎するから、YouTube Music(アーリーアダプタ価格780円)から YouTube Premium (400円追加と書いてある)に移行する手はある、とも思うのだが…。


Spotify は代わりになれないと分かった

まず Spotify を試してみたが、自分のライブラリをクラウドに上げてサブスク分とフラットに扱えるとは言い難いことが分かった。パソコンにあるものをスマホの Spotify アプリで聞こうとすると、スマホにもえっちらおっちらDLしないと聞けない。それじゃ意味がないよね。これができると分かったら、Google から相当移行してくると思うんだけど、多分 Spotify も変えるつもりはないでしょうね。

お試し期間もあと1カ月半でおしまい。こちらは撤退ということになるんでしょう。音楽への愛情を感じるサービスに好感をもっていただけに、実はとても残念なんだけど…。


Apple Music が Google Home/Nest で聴けるようになった

これは大きかった。うちには Apple HomePod は1台もなくて、各部屋に Google Home/Nest 、ダイニングなどに Alexa があるんだけど、それらで Apple Music が聴けるようになったことは大きい。

たまたま過日、Shazam で Apple Music の「最大5カ月無料」プロモーションをやっている(注)のを発見したので、じゃぁ、というわけで試しているところ。

(注)2021年2月のはじめ現在。Apple 端末向けアプリ限定のプロモーションではないかと思われる。Android アプリでは同様の施策は確認できていない


ただ Apple Music も重大な不満がある。Google Home/Nest との親和性の問題だ。


  1. 通常のサブスクトラックは、Android からは飛ばせるが Apple 端末からは飛ばせない
  2. Radio の音をスマホ、タブレットのアプリから飛ばせない


一応、1. も 2. も PC や Mac の Google Chrome からは可能なので、逃げ道はあるのだが、YouTube Music が iPhone や iPad のアプリから普通に Home/Nest に音を飛ばせることを考えると、やはり不便すぎる。

だから、YouTube Music がUIを Google Play Music 並みに改善してくれれば済む話なんですよ…。Google さま、お願いだから5カ月の間に何とかしてください!

しっかし…Google Photo の裏切りなどを合わせて考えると、Google にはいろいろガッカリさせられる。

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(追記)

上記 2. の逃げ道探しをしてみました。

Android で再生している時は、Google Home アプリでミラーリングすれば Home/Nest に音をキャストできることは確認しました。いま敢えて Apple Music のアプリではなくAndroid 版 Google Chrome でサイトを開いて Radio の LIVE ストリーミングを再生してますが、少なくとも20分程度は Chromecast にミラーリング(転送)できています。端末の電池の消費はそれなりにあるだろうから、あまり効率的とは言えないし、自宅などにいるのであればパソコンからキャストする方が確実かとは思いました。

問題は端末がスリープに入った時にどうなのかですが、画面表示をオフにしても取り敢えず今のところ切れずに転送できています(あんまり書くと Apple にこの逃げ道を封じられたりしないか心配だけど…)。

もう一つの問題は、メールが届いたり電話が着信したりした時の着信音でして、これもミラーリング転送されてしまうんでしょうかね? と思って電話をかける実験をしてみたら、着信音は端末側で鳴り、通話している間は音楽の再生がミュートされ、通話が終われば音楽のキャストが再開しました。長時間通話していたらどうなるかまでは調べていません。

Feb 09, 2021

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Feb 09, 2021

2020/11/14

macOS のアップデートがインストールできない

えぇ、ちょっと前から macOS のアップデートが普通に適用できなくなってました。使ってるのは、1カ月ちょい前に買った Mac mini (2018) です。

うちの場合は悪戦苦闘の末、hosts ファイルを少しいじっただけで、Big Sur がすんなりインストールできた、という経緯を書いています。


■ Catalina 10.15.7

「macOS Catalina 10.15.7アップデート」を適用しようと「今すぐアップデート」を押しても、数秒後「ソフトウェア・アップデートを検証できません」と出て、適用に失敗。「もう一度」 どころか何度やっても失敗する。


ネットに転がっていた「SIPを無効化してダウンロードされたファイルを (/Library/Updates をフォルダごと) 削除して、リトライ」しても同じように失敗する。

アップルのサポートには「セーフモード起動状態でのアップデートをまずはお試しを」とか提示されたのでやってはみたけど、当然撃沈。サポートの人は俺の案件に長いこと付き合ってくれたけど、結局「macOS の再インストール」を提示された。結局のところ、時間は掛かったけど、この時はこれで逃げ切った形になった。

でも、なぜこうしたことが起こってしまったのか、分からないまま。


■ Catalina 10.15.7 追加アップデート

これもやはり失敗する。追加アップデートとはいえ1.21GBの規模だから大したものだと思うけど、なだめてもスカしても、どうにもいうことを聞いてくれない。

macOS 再インストールでも解決できない。追加アップデートだから(インクリメンタルな部分しか公開されてないから)なのかなと思うけど、忙しくて時間がなくて、Apple サポートに相談することもできずに放置していたら… Big Sur が来てしまったではないか。


■ Big Sur 11.0.1

メジャーバージョンアップが適用できたら、インクリメンタルなアップデートなんてスキップできるからいいや、と思っていたが、まぁ何とも甘かった。

昨日(日本時間11月13日)の Big Sur 公開の時点でわが家の環境では 「Big Sur 11.0.1」 以外に「Catalina 10.15.7 追加アップデート」「Safari 14.0.1」が累積していた。

「macOS 復元」には cmd+R、cmd+opt+R、shift+cmd+opt+R の3種類があってね、なんて話は、こういうことがないと思い出さないけど、今回の Big Sur に関しては「その時点で適用可能な最新バージョンをインストール」できるという cmd+opt+R に最後の望みを託した。

(参考)
「macOS 復元について」
https://support.apple.com/ja-jp/HT201314

が、敢えなく撃沈。きょう(日本時間11月14日)午前の時点までは上がってくるのは Catalina だった。

まぁ、一か八かでこの Catalina を再インストールした時だと思うのだが、累積分(Catalina と Safari の分)は適用されたもよう。きちんと記録をとってなかったのはよくなかったけど、いつの間にかクリアされていた。


■ エラーログを見た

で、肝心の Big Sur は何度試みてもうまくいかない。今回も「検証できません」だ。ダイアログの文言はちょっと違っていて「macOSを検証できません」と言われる。



何が検証できないのかこのダイアログだけでは全く分からないのだが(いまをして思えば、なぜエラーコードとか出さないんだろう)、ふとインストーラーのエラーログをみられるのを発見した。

最後の部分のエラーでプロセスが終わる部分をみると、"Personalization failed" "The signed AP ticket could not be found" などの文字列がみえる。なんだ、何でもっと早くログを見てみようと思わなかったのか。ここを手掛かりにあれこれ検索したら /etc/hosts にある URL "gs.apple.com" への ip アドレスがどうもその時々で変わるっぽい、ということが分かってきた。

(参考)
MacRumors forum
"unable to do incremental macos update"
https://forums.macrumors.com/threads/unable-to-do-incremental-macos-update.2183540/

(参照)
Apple communities のディスカッション
"update mac os mojave 10.14.6"
https://discussions.apple.com/thread/250570059

自分のマシンの hosts ファイルをみると、既に1回 gs.apple.com の行がコメントアウトされていて、その上の行に別の ip アドレスが指し示されていた。

怪しい、怪しい。コメントアウトされていない方もコメントアウトして、再起動したら… Big Sur のインストーラーは止まることなくインストールが進み、苦節36時間(のうち6時間×2は睡眠、12時間は通勤と仕事)を経て Big Sur がインストールできましたとさ。

多分 Catalina のアップデートも、この hosts の中の記述が原因だったと思われるんですよね。上に掲げたディスカッションの中にも「Time Machine からリストアされた」というくだりがあって、古い hosts がそのまま生き残ってしまうのが問題になったのだろうと思います。

あと /etc/hosts の実体は /private/etc/hosts のようです。


■ mac には nano もインストールされていた

うちの mac には多分プリインで nano が入ってました。vim は嫌いで苦手でよく分からないから、nano が入っていたのは本当に助かった。そのことを知った(思い出した)のは Apple の公式 FAQ にそうしたことが書いてあったからなんですが。

(参考)
「hosts」ファイルを確認する
https://support.apple.com/ja-jp/HT201442

…まぁ、何にしろよかったですわ。Parallels Desktop 上の Win10 もちゃんと動いてるし。でも、ウィンドウとかダイアログの角が丸くて気持ち悪い。これ、慣れるのにしばらく時間かかりそう。


■ Apple のサポートは丁寧だけど

あとそうそう、Apple のサポートはとても丁寧でいいんだけど「エラーログを見てみてください」なんて一度も言われたことない。次からはサポートにコンタクトとる前にエラーログをみることにします。はい。



(追記)


あらためて書くけど、エラーダイアログにはエラーコードくらい出してくれと。この「最初からやり直せ」も気になる。これではおそらく多くの人が同じことを繰り返して同じように憤死する。

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Nov 14, 2020
Nov 15, 2020(追記、スクショ追加)
















2020/09/02

Rakuten UN-LIMIT で架電できない固定電話があるっぽい

Rakuten Link が iPhone でも使えるようになって、UN-LIMIT は iPhone XR で使っています。幸い名古屋市内はエリアがみっちり広がっているので、ネット接続に関してはほぼ困ることがなく(地下はまだほとんどパートナー回線か)、結構床面積が大きなビルの奥深くにある職場の自席でもトイレとかでも普通にOKなので(ギャップフィラーがあるのか?)、ありがたいことだなと思っています。

ところが、Rakuten Link は電話に関してはどうも基本動作がうまくいってません。

勤務先から支給されているソフトバンク回線からは呼び出してくれず、自動的に留守番電話につながってしまいます。これは最初からずっとそうで、楽天側にも相談しているのですが、一向に改善しません。逆に Rakuten Link から当該ソフトバンク回線の番号には普通に架けられるので、まだまぁよしとしています。

ところがところが過日、マンションの管理会社の固定電話の番号に Rakuten Link から架電したら「お掛けになった電話番号は…」と言われてしまいます。管理会社が夜逃げしたのかとビックリしたのですが、他社の回線からは問題なくつながり(図らずも結構な通話料金を払う羽目になり)ました。

楽天には問い合わせをしていますが、例によってなしのつぶてですわ…あっはっは。


そういや、横浜に住んでる家族は、例の Rakuten Mini の1円キャンペーンに申し込んで、いまだに端末等が届かなくて少し困っているそうでして…問い合わせた方がいいのではないかと促してみてはいるのですが、返事が返ってくる当てもなさそうだし。

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Sep 02, 2020

YouTube Music の UI がひどい

今秋にも Google Play Music が実質的に終わってしまうようで過日、

YouTube Music

にプレイリストやライブラリの情報を移行しました。YouTube に上がっている音楽をシームレスに聴けるのはメリットなのかもしれないけど、彼らはほかのことはどうでもいいと考えているようで、

プレイリストのエディタが実にひどい

驚いたことに、

トラックの複数選択ができない

複数選択ができないから、「アルバム1枚まとめて削除」とか「プレイリストの最後の方に追加した曲をまとめてどこかに動かしたい」とかといった、プレイリストエディタとしての基本的な動作ができないのです。

さらに

リストが曲/演奏者などでソートできない

トラックの情報の編集ができない

正直なところ、

移行するメリットがほぼない

GPM はアーリーアダプタ特典で780円/月で、YTM も同じ値段なんですが、いろいろ何とかしてくれないとほかのところに移ることになると思います。GPM にしろ YTM にしろ、ユーザとの対話に乏しいし、音楽への愛情とかUIへの気配りとかが足りない感じがするんですよねぇ。

まぁ、GPMのUIも少しずつ改善されて今にいたっているので(現状だってまだひどいもんだと思いますが)少し我慢はしてみます。

最有力候補は Spotify ってことになります。Google Home/Nest で固めちゃってるから Apple Music はないなと思ってますが、本当は 

Google Nest も進歩がない

から文句をいいたいことがあって、その最重要項目が alexa なら聴ける

radiko premium が聴けない

こと。お願いだから、

Google、もっとやる気だせよ


(追記)

声高に叫んでみたものの、非 Premium の Spotify のエディタも YTM と同じように ▽トラックの複数選択ができない▽曲名、演奏者名、アルバムでのソートができない−ということが分かりました。使えねぇな。

となると、もう YTM に何とか進化してもらうほかないのでありますよ。

(追記2)

気になって Spotify の Mac 用デスクトップアプリをインストールしてみたら、トラックの複数選択と移動などの操作がちゃんとできることを確認しました。曲名、演奏者名、アルバム名でのソートもちゃんとできます

気が楽になりました。もう Spotify でもいいかも。

しかも Spotify は、デバイス間で再生中の曲などの情報を共有して、デバイスを移ってもちゃんと続きを再生してくれるんですね…これって GPM にはありませんでした(欲しい機能だと思っていたけれど)。

(追記3)

最初に書いて3週間経ちました。プレイリストエディタは何も改善しません。まだGoogle Playのプリペイド分が1万円以上残ってるんですが、折れそうです。Spotifyにするかな…。ネットにもこれだけ悪口書いてる人がいるのに、このスピード感のなさは何なんでしょうね。

そういや Alexa さんは車載用ができました。Google Nest はまだですかね。しかも Alexa auto は Apple Music も対応してるじゃありませんか。ということは Alexa で Apple Music も可能ということなら、別に Apple Music でもいいってことでしょうか。

ホント、Google には色んな意味でがっかりです。先見の明がなかったってことなのかもしれないけど。(Sep 26, 2020)

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Sep 02, 2020

2020/07/24

Tribit の再ペアリング方法

安いのによく鳴る Tribit の bluetooth スピーカー「XSound Go」を複数台使っています。

ペアリング先をあるスマホから、ノートPCに切り替えたいと思って、ペアリングモードにしたいと思ってあれこれやってもうまくいかない。

筐体のトップには bluetooth のロゴのボタンがあるので、それを長押しすればペアリングモードに入るのかと思いきや、音量の「+」キーと「ー」キーを同時に5秒間押せ、ということだった。

無事、サウンドが耳障りでひどい Fujitsu の軽量パソコンの音は Tribit に飛ばすことにいたしました。

残る疑問。

じゃぁ、bluetooth のボタンは何に使うんだ。

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Jul 23, 2020(海の日、本当は五輪の開幕日)

2020/06/12

Raspberry Pi 4 の HDMI 解像度問題【解決】

最初の RasPi4 をいじり始めてから3カ月ほどが経過。radiko / らじる の録音用として2台を同時並行で相互バックアップとして動かしています。

あまり詳しくは書いてきませんでしたが、Raspberry Pi OS (通称 or 旧称 Raspbian)は最初に1回取り敢えず入れてみたものの、1時間程度で捨ててしまい、すぐに Ubuntu 18.04 LTS に ubuntu-desktop-mate を入れて、基本的にそのまま使ってます(録音に係るコマンドの関係で Ubuntu は 20.04 LTS ではなく 18.04 LTS を使用)。

最初から悩みだったのが、HDMI出力の解像度でした。1920x1080 にならずなぜか 1824x984 固定。モニタを検知してくれてないし、16:9画面の上下に少しだけ黒い帯が入ってしまうのでした(Raspbian は何もしなくても 1920x1080 になるのに)。ウェブを検索しても、xrandr がどうとかこれまでよくみてきた手順が書いてあって、その通りにやってみては玉砕し、Ubuntu がいけないのか MATE が悪いのかディスプレイマネージャが合ってないのか等々、問題の切り分けをする手掛かりも乏しく、悩んでました。

一方、実用上そう大きな問題があるわけでもないので、疲れ果てては諦めて、ネチネチ検索しては諦めて、というようなことを繰り返していました。

実は昨日も1時間くらい解決策を探してググっていたのですが、ふと検索結果を見ると ask ubuntu のQ&Aが引っ掛かってました。

■ ARM Ubuntu won't let me change my resolution
https://askubuntu.com/questions/1215775/arm-ubuntu-wont-let-me-change-my-resolution

それまでと検索キーワードをそれほど大きく変えたという認識はないのですが、質問のタイトルが何かこなれていないというか妙に情緒的というか…でも質問文の中身は俺の悩みとまったく同じで、これだ! これじゃないのか!? と狂喜乱舞。

で、適用したらあっさり 1920x1080 に切り替わってくれたのでした。つまるところ、

/boot/firmware/usercfg.txt



[HDMI:0]
hdmi_group=2
hdmi_mode=82
hdmi_drive=2

[HDMI:1]
hdmi_group=2
hdmi_mode=82
hdmi_drive=2

と書き足すだけ。これだけ。これだけのために3カ月も漂流してました。ちゃんと仕組みを分かって使っていれば、すぐに分かることだったのかもしれませんが、まぁ、結果オーライってことで。

モニターの隅々まで画面が広がってるのは、気持ちいいものです。

でも、依然としてモニタの検知はしてくれないみたいです。あと、すごい暇があったら、[HDMI:1] の方を4Kにできるのか試してみたいと思います。

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Jun 12, 2020

楽天モバイルを台湾で使ってみた

GWに、久しぶりに台湾に赴きました。コロナ禍の間に延命していた台湾大哥大と中華電信の回線のうち中華電信の方を失効させてしまい(なぜ中華電信だけ失効したんだろう)、今回の滞在は台湾大哥大と楽天モバイルの2回線で賄うことにしました。テザリングでAndroidスマホ1台とiPad、Ma...