えぇ、いつもながらの問わず語りです。
いま、YouTube Music のほかに Amazon Music Unlimited、Spotify、Apple Music の4つのサブスクを使っています。YouTube Music 以外はそれぞれ3カ月、5カ月、6カ月の無料期間なので、その間にクソ UI の YouTube Music から逃れなければならず、あれこれ試してみているのですが、それぞれのこれまでの評価をここで、使い始めた順にまとめておきたいと思います。
■ Amazon Music Unlimited
自分のライブラリと統合できない時点で、契約継続はないと思う。Amazon Prime 契約者としては、料金も手ごろだしレパートリーもそんなに文句はないし UI も悪くないから、多くを求めなければこれで全然問題ないじゃんとも思うんだけど、Alexa を使う上でも必須ではない気がするから、無料期間が終わったら Unlimited 契約は終了する予定。
以前、プライベートのライブラリをクラウドに置けるサービスがあったという話だけど、どうしてやめちゃったんですかね。
まぁ、Prime 会員をやめるわけじゃないから、Alexa で聞く程度なら無料版で十分かも。
■ Spotify
サービスとしてはクオリティが高くて、何より複数のデバイスをまたいでもトラックと再生位置が引き継がれて連続性が保たれるのはとても便利。PC、Mac、Android、iOS/iPad OS でも UX にあまり大きな差がなく、しかも自宅にある Google Home/Nest にも Alexa にもサクッと音を飛ばせる。もう、これで決まりかなと思っていた。
しかしながら、必須条件であるプライベート・ライブラリの「クラウド化」ができない。似たことができなくはないが、個々の端末にプライベートのトラックをローカルで置かなければならない(もしくはダウンロード)。しかもその UX がすごくよくない。無料お試しを始める前に情報収集をして、どんなもんかなと思っていたけど、Google Play Music の快適さとは全く比べ物にならない。残念ながら、有料契約には進めないと判断した。実はプレイリスト周りの仕様もしっくりこないんだよなぁ…。
■ Apple Music (とにかくヒドい)
Shazam(知人との話の中で Shazna と繰り返していたら「それ、わざと言ってるの?」と指摘された)が soundhound よりはるかにクオリティが高いと認識するに至り、その時期から Shazam に依存するなら Apple Music だなと思うようになった。家では Mac だし、iPad だしカーステの Bluetooth は iPhone が第一接続端末になっているし、何でいままで Apple Music に手を出さなかったのかとも思うのだが…使ってみたら、これが存外にひどい。
結構よく聞いている Maria João Pires をたまたま検索したのだが、検索結果がちゃんとヒットしない。ポルトガル生まれでブラジル在住のピアニスト。カタカナ表記が複数あり、検索エンジンが忖度してくれないと正しい結果にたどり着けないので、検索する時は元のスペリングが一番無難だと思っているのだけど、Apple Music はそんな事情にお構いなしでカタカタ表記が異なる2人のアーティストを示す。それぞれおそらくレコード会社がリリース時に使ったカタカナ表記そのままだ。
ほかの3サービスは「マリア・ジョアン・ピレシュ」(YouTube Music)、「マリア・ジョアン・ピリス」(Amazon Music、Spotify)と統一した表記でまとめられていた。
Apple Music の外国人アーティストとその楽曲の表記については、ユーザから結構批判を浴びている、というのは、何となく読んではいたが、それはまぁ Google Play Music でもそうだったし、と諦めていた。ただカタカナ表記の裏にあるオリジナルのつづりは、それぞれシステムで内包しておくべき情報で、Apple Music はそんなこともできていないのか、と暗澹たる気持ちになった。
しかもこの時、探していたアルバム「Complete Solo Recordings」が、どちらのカタカナ表記でも検索結果に現れてこない。ほかの3サービスはちゃんと表示してくれている。なぜそんな欠落が起きているのか理解に苦しむ。
さらに驚いたことに「maria joao pires complete solo recordings」と全情報を入力して検索すると、当該アルバムはヒットするのだ。決して持っていないわけではないのに、普通の検索でたどりつけない、ということになる。「7000万曲」とかレパートリーの広さを強調している Apple Music だけど、こんなところがそこここにあったとしたら誇大広告呼ばわりされても仕方がないではないか。
Apple Music はそれくらいひどいのだ。
そんなわけで、そもそも論というか音楽サブスクとしてのクオリティは、使っている4サービスで最低。しかもダントツで最下位という印象。ほかのアーティストについては分からないけど、自分が好きなアーティストのアルバムやトラックをきちんと管理できていないサブスクに耳を預ける気になりますか?
プライベート・ライブラリとの統合についても、可能ではあるものの分かりにくい。アップロードできないトラックがあって、その原因が分からない(同じアルバムでもアップロードできるものとそうでないものがある)。仕組みが複雑で、理解に苦しむ。これに関してもクオリティは低いと言わざるを得ない。クラウドで生きてきた Google のサービスの方がずっとセンスがいい。
そんなわけで、いいことないなという印象。とても残念。ただ、Apple Music の無料期間が終わったら Apple One で iCloud や Apple tv+ の契約と統合してサブスクライブを継続することは考えている。
■ 結局 YouTube Music は継続か
そんなわけで、プレイリストエディタがクソとか、トラック情報のエディタがないとかという問題は、いずれ解決されると信じて当面は YouTube Music を使い続けるしかないのかなぁと今は思っている。
こっちは 400 円足せば YouTube Premium の契約に移行する形でセットになる。それならこれも契約を継続していいんじゃないか、と思うようになった。Google の思うツボなのかもしれないけど、YouTube が CM なしになるのは大きい。
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Feb 23, 2021
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